フィリピンの知識≪フィリピン人の金銭感覚≫興信所・探偵事務所

日本人からすれば、お金にルーズで、倹約心や貯蓄精神に欠けると言うところがフィリピン人に対するイメージかも知れません。とにかく、根本的にフィリピン人と日本人の金銭に対する価値観は異なりますので、友人、恋人同士ならまだしも、結婚を視野に入れたり、現地で開業して企業同士の付き合いを考えているのであれば、現地人の金銭感覚に対する深い理解が必要です。この東南アジア人独特のルーズさ、そして、こっちが貸したとしても、貸したほうが忘れてしまえば、お金はこっちのもの。この「他人の物は自分の物的精神」はフィリピン人特有の金銭感覚ともいえるでしょう。

フィリピン人がなぜお金にルーズなのかというと、長い間スペインの植民地となっていた為、ラテン的な性格の人が多い事、冬が訪れない国の為、「蓄え」の精神がそもそも備わっていないことなどが考えられます。ハッピーで楽しく、今が良ければ良い。そういった国民性が、お金の使い方にそのまま現れている感じがします。特に男性にこの傾向を強く感じます。

フィリピン男性の一般市民の大半は銀行口座を持たないと言われています。銀行に預けると手数料が取られてしまうといった理由からのようです。この為、現金は全てタンス預金で管理するものの、有り金は全て使ってしまうので、いつの間にかお金が無くなってしまうのです。この為、会社での会計や経理は女性が勤めることが圧倒的に多いです。ただ、あるものを全て使ってしまう国民性は、2008年のリーマンショックの時も、関係無く庶民は有り金を使い続けたので、このリーマンショックに対し、アジアでも3番目に回復が早かったという事実があります。その勢いで経済活動が活発化しはじめ、現在海外からも多くの企業が進出しているほどに注目されており、今後は日本の高度経済成長のような発展を遂げていくと考えられています。